犬血便
医師や専門家が深く詳しく解説します
犬血便
医師や専門家が深く詳しく解説します

出血性ショック とは?出血性胃腸炎が原因の血便の時は注意!

公開日
更新日

 
執筆:碧井 香 (獣医師・獣医学博士)
 
 
ショックと聞くと、衝撃的な事実を知ったときなどの精神的ショックのイメージが強いと思いますが、医療現場で使われる「ショック」は、私たちが日常的に使っている「精神的ショック」とはまったく意味が異なります。
 
医療用語としての「ショック」は、様々な原因により全身の臓器への血液供給量が激減し、臓器の機能が低下して起こる病態の総称で、早急に処置を行わないと死に至る危険な状態のことを指します。また、「ショック状態」であるという表現もします。
ショック状態に陥る原因の一つが出血です。
 
ここでは、 出血性ショック について説明します。
 
 

出血性ショック とは? 人と犬には違いがある?

 
出血性ショックとは、出血が原因で全身の臓器への血液供給が激減した状態を指します。
ショック状態になると、頻(脈拍数の増加)、体温の低下、チアノーゼ(歯茎の蒼白)、異常な呼吸などが見られ、体を動かすことすら難しくなります。
 
このように、ショックとは生命の危機が迫っている状態のことを指し、その意味合いは人と犬に違いはありません。出血性ショックの多くの場合は交通事故などにより引き起こされるので分かりやすいと思いますが、基礎疾患の悪化によって起こる場合には気づくのに時間がかかることもあるでしょう。

<つづきを読む>

1 / 3 ページ

※なお記事中の語句に張られたリンクをクリックすると、当該語句について詳しく説明した当サイト内もしくは外部サイトの記事へ移動しますので、ご活用いただければ幸いです。